9月7日、おだわらイノベーションラボにて本学と小田原市の連携事業「おだじぎょ」の成果発表会を行いました。発表会は、8月に長島剛ゼミ(ながしまゼミ:担当学生5名)が企画した中学生・高校生(以下、中高生)を対象とした夏休み工場見学会に関するもので実施、協力いただいた独立行政法人国立印刷局小田原工場(3名)、花王株式会社小田原事業場(5名)の方々と小田原市長守屋輝彦氏の参加を得られました。
発表会は、学生の司会・進行により行われ、学生から連携事業及び工場見学会の概要説明、参加者の属性や参加者アンケートの分析結果報告がありました。担当した学生は「中高生の小田原市への興味関心の高さ」「市民(中高生)の率直な意見が得られるワークショップの意義」について認識を確認するとともに「参加企業、参加者を増加させた小田原ならではの企画の考案」「小田原市との共創による中高生のシビックプライド醸成企画」などに意欲を見せました。
また、「異なる事業所の橋渡しをしたことで、新しいビジネス展開や社会貢献が可能になった」など本事業が企業間連携ハブとしての役割を果たすことも確認できました。
独立行政法人国立印刷局小田原工場の方から「小田原市とのつながりを再認識し、参加者や大学生の自由な発想に触れられた。今後も地域と事業所を結ぶ機会があれば参加したい」、花王株式会社小田原事業場の方からは「自社の価値を高めることだけでなく、小田原市や地域とのつながりを意識し、共存することの大切さを感じることができた。」とコメントがありました。
成果発表会後のクロストークでは「事業所と中高生の連携の実現化」をテーマに意見交換を行い、地元企業の認知度向上、若者の人口流出の抑制対策、地元就職率の向上、歳の近い大学生の役割等、今後の取り組みに向けたヒントを得ました。
守屋市長から「中高生の声を聴くことは社会的な取り組みにおいて重要であると考えています。小田原市の産業は幅が広いため、企業と市民の交流促進は課題であると感じていました。市民にとって地元企業が遠い存在であるという現状を打破するため、これからも市民の声を取り入れ、交流を増やすことで身近な企業を認識してもらうことが大切であると考えています」とのメッセージがありました。
長島教授から学生たちが「おだじぎょ」の活動を通じて「バックキャスティングの実体験」、「本物を扱う責任と自信」、「プロデュースの経験」から学びを得ることができたとの報告があり、将来のキャリアに役立つ貴重な経験の機会となりました。
小田原市役所のホームページはこちらからご覧ください。
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