5月21日、本学教職員の会社見学会を本学との連携協定先である高等学校と合同で開催し、本学教職員2名、学生2名、高等学校教員17名が武州工業株式会社(所在地:東京都青梅市)を訪問しました。
地元優良企業と教育機関との連携を目的としている連携先の高等学校からは、東京都立羽村高等学校(12名)、東京都立秋留台高等学校(1名)、東京都立五日市高等学校(4名)の教員の参加が得られました。
武州工業株式会社は、1952年に設立され、2030年ビジョン「モノづくりで世の中の課題にチャレンジし続ける会社」を掲げ、自動車・医療・半導体をメイン事業として、パイプ曲げ・板金加工の製造業であり、また、DX推進企業としてAI導入も積極的に行われています。
見学会に先立ち、林英夫相談役から事業内容、デザイン思考、自社検査機の開発等の説明が行われたあと、工場内の自動車用金属パイプ製造、板金・プレス部品の製造ラインなどを見学し意見交換会が行われました。高等学校教員から「高卒の社内キャリア形成や長期勤務可能な取り組み」という問いに対し、「実力を発揮できる人が、取締役になっている事例がある。働き方については、随時、相談可能な環境整備、柔軟な対応を図っている」とのこと。その他、高校生の工業系製造業へのイメージアップや資格取得等についても質問があり、同社の退職者が少ない理由が窺えました。
地域人材雇用と機械化推進には一見矛盾を感じるという学生の質問に対して「ロボットを導入する一方で、人にしかできない創造的な業務(プログラミングやデザイン)に携わる人材を増員している」との回答があり、デザイン思考から生まれる課題については「設備構築時にユーザーに関わってもらうなど、密接なコミュニケーションを図っています」との回答があるなど、防災時対策等についても質問があり、活発な意見交換が行われました。
本学は、地域の人材育成・確保のため地元優良企業と教育機関との交流や情報交換を行うハブ機能の観点から高等学校と合同で見学会等を行っており、地域の課題解決への知見や大学教職員の研究へのフィードバックを図っています。
武州工業株式会社については下記ホームページよりご確認ください。
https://www.busyu.co.jp/
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