2023年1月16日、おだわらイノベーションラボにて本事業の参加企業3社(株式会社JSフードシステム、株式会社デコリア、株式会社REXEV)の方々、小田原市役所の方々、多摩大学経営情報学部ながしまゼミ生2名、長島剛教授が参加し、12月に実施した会社見学会及び同プロジェクトの振り返りと懇談会を行いました。
高校生や大学生と地元事業所の交流促進を図る「おだじぎょ」プロジェクトは、2022年8月からスタート、神奈川県小田原市と連携し本学経営情報学部ながしまゼミの学生(2名)が企画を担当しています。公民連携、若者・女性活躍の推進拠点である同ラボを活用しながら、高校生、大学生と企業・団体などの地元事業所との交流を図り、将来的に小田原市へのシビックプライド(市に対する市民の誇り)の醸成を促すことで、地域活性化につなげることを目指しています。
高校生の事後アンケートでは「幅広いお客様をターゲットに事業展開していることを学べた。何よりも社員の方が楽しそうに働いている企業が小田原市にあることを知ることができた」との報告があり、大学生からは、「訪問前に想像していた事業内容だけでなく、サービス・インフラに携わっている企業であることがわかった。日常生活に身近なサービスから人々の認知度向上を図り、理解を得ることで、人々の暮らしを豊かにし、地域経済を活性化させていることに気づくことができた」との報告がありました。
参加企業からは、「自社の取り組みを外部の方へ知ってもらう機会がないので、会社見学会でPRできたことや大学生の活動を知ることができて良かった」「高大生が何を求めているのか、事前に興味、関心について知りたかった」「若い方たちとのふれあいは新鮮でした」との感想をいただきました。
小田原市企画部 未来創造・若者課 課長の府川様からは、「今回の経験を踏まえてブラッシュアップを図り、小規模に展開しながら、次へつなげることが大切である。高校卒業時が地元を離れる機会となっていることが地域の問題意識の1つとして捉えているため、今後も継続していきたいと考えている」とのコメントがありました。
今回は、若者の小田原市に対するシビックプライドの醸成を図り、新しいまちづくりを行うためには、同プロジェクトの目的を再考し、継続することが必要であるとの参加者の共通認識を図ることができました。
最後に長島剛教授より「本プロジェクトは、高校生、大学生、企業、自治体等の様々な立場の方が連携し、小田原市の地域活性化やまちづくりに取り組みながら、ともに新しい価値を生み出す「共創」である」とのコメントがありました。
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