5月22日、「中村その子ホームゼミⅠ」(担当教員:中村その子教授、履修人数12名)の授業にゲスト講師として株式会社武蔵境自動車教習所(本社:東京都武蔵野市)営業企画部の小林良太様をお招きし、ご登壇いただきました。中村その子ゼミでは地域企業と連携し、学生が自らのアイデアを新規ビジネスプラン、新製品開発に結び付ける活動を行っており、社会の現場で革新的で創造的な役割を果たして自分の志を実現していくことができるようになることを目指しています。
小林様は大学で社会学を学ばれ、建築資材卸会社、広告代理店を経て現職の自動車教習所の営業部門に移られ20年近くになるとのことです。以前の教習所のイメージは運転免許証を取得するために必要という目的ありきで、決して楽しいものではありませんでしたが、同社では車を運転できるようになるという夢を実現するための入口であるからこそ、楽しい気持ちで集える場であるべきとの思いで顧客や社会から必要とされる会社になることを目指して来たとのことです。経営理念を「共尊共栄」とし、「精いっぱい伝えよう感謝を」、「精いっぱい育てよう可能性を」、「精いっぱい生きよう未来のために」を3つの柱として従業員の行動の拠り所とされているとのことです。
次に同社の提供するサービスについて説明いただきました。自動車教習をはじめ、保育事業・高齢者向け施設、企業ドライバーの育成・安全教育、車の販売・保険代理業務、コンサルティングなど多岐に渡っているとのことです。教習所の利用者数は多摩地域という密集地に立地し、2021年・2022年は東京都内1位とのことです。しかし教習所業界は人口問題や少子高齢化を背景に地域格差・二極化、コロナ禍によるインドア指向など生活の変化、半導体不足など車の原材料不足、安全性の問題、環境との共存など課題も多いとのことです。このような環境下で、企業の存在意義とは、営業企画・マーケティングとはどうあるべきか、意思決定の拠り所はどうあるべきか、プロフェッショナルであるとはどういうことかについて、ご経験に基づいた逸話を交えながらユーモアたっぷりにご紹介いただきました。
最後に、受講生への課題として、エネルギー問題やAIの普及、自動運転の実用化などが進む中、これまで培ってきたものをどのように次世代に活かし時代変化に対応した新規事業を構想するかを考えて欲しいとの言葉で締めくくられました。中村その子ゼミではいただいた課題に取り組み、事業提案に繋げていく予定です。
武蔵境自動車教習所:https://musasisakai-ds.co.jp/
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