5月10日、「ホームゼミ志」(担当教員:趙佑鎭教授、杉田文章教授、中澤弥教授、石川晴子教授、中村有一教授、増田浩通准教授、内藤旭惠准教授、千ヶ崎清孝准教授、関秀雄客員教授)の授業にゲスト講師としてあおぞら公認会計士事務所代表 田中肇様、同事務所マネージャー 玉置遥菜様をお招きし、「何をめざすべきか?何者になるか?」をテーマにご講演いただきました。玉置様は2020年3月に本学経営情報学部をご卒業され在学時には趙佑鎭ゼミに所属されていらっしゃいました。
田中様は大学で原価計算・管理会計を学ばれ、卒業後はあえて中小企業への就職を選択されました。規模が小さいからこそ新入社員でも会社のシステム全体を経験できる価値に魅力を感じたとのことです。学生時代の学びを通じ誤差の入る余地がない貸借平均の原則を理解したことで、大抵の人は「まあいいか」と妥協してしまい往々にして背後にある重大なミスを見逃してしまうところを正確にやり切り、一生の宝となる良い仕事ができたそうです。会計は言語と同じで、最初は分からなくてもあきらめずに繰り返しやることで全体像が理解できるようになるとされ、学生たちには是非今からでも会計・財務を勉強して欲しいと強調されました。その後、公認会計士試験に合格し会計事務所に移られ、現在では医療関係の取組みやベンチャー支援にも携わっていらっしゃるとのことです。
次に大学の責任について言及されました。往々にして入学者の偏差値で評価されるきらいがあるが、その大学がどのような人材を輩出しているかで評価されるべきとされました。大学にはマインドがあるべきで、建学の精神や学長の方針、校風など一朝一夕にどうなるものではないがこの大学の卒業生ならばマインドを持っているということで採用に至ることもあろうとされました。
最後に世の中で求められる人材について、大企業に就職できることや出世が早い事などではなく、「いかに困難を乗り越えることができるか」が大切であり、そのために何事も「繰り返しやること」で「確実に身に付ける」労を惜しまない人こそが求められているとされ、「毎日のコツコツが必ず役に立つ」、「焦って器用になる必要は無い」とエールをいただきました。
本学卒業生の玉置様からは、「学生時代は起業家になりたいという志向があり、留学なども経験し自分の思うように過ごした。就職後半年で上位者が突然退職してしまい、教えを乞うこともできず自分で一から勉強した。しかしその努力が今の自分を築き上げたと思っている」とお話があり、田中様は「今では安心して任せきることができるまでに成長してくれたと高く評価している」とのことでした。
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