3月25日、多摩大学 多摩キャンパスにて「戦争を考える ~いまとむかしの戦争~」と題しイベントを開催しました。このイベントは日ソ関係史を中心に研究している多摩大学経営情報学部の小林昭菜准教授が呼びかけ開催されたもので、第1部ではむかしの戦争として「シベリア抑留」とは何であったかを学び、第2部ではいまの戦争として、ロシアによる軍事侵攻に伴うウクライナからの避難者をお招きし、生の声を聴くことで現在の戦争について学びました。今も昔も変わらず戦争が人々の生活や将来を奪うこと、平和のために私たちは何を大事にし、どう行動していくべきかの気付きを得ることを目指しました。
当日は京都府舞鶴市の中学校・高等学校、多摩市立永山中学校・和田中学校、多摩大学附属聖ヶ丘高等学校、多摩大学経営情報学部の生徒、学生の皆さんと教職員が、舞鶴引揚記念館職員の方々、多摩市平和人権課職員の方々総勢50名が参加し盛況に終わりました。
第1部では、小林昭菜准教授よりシベリア抑留とは何であったかの解説があり、続いて引き揚げやシベリア抑留を後世に継承し平和の尊さを広く発信する施設である舞鶴引揚記念館を拠点に語り部活動を行っている舞鶴市の中学生・高校生から活動の紹介がありました。その後、多摩大学経営情報学部を卒業され現在はデジタルハリウッド大学大学院修士課程の濱大貴さんが中心となって、多摩大学在学当時から制作を手掛けたバーチャルシベリア強制収容所を参加者全員で体験しました。
第2部では、ロシアによる軍事侵攻を受け日本に避難している中学生のアンナさんをお迎えし、またウクライナのキーウとオンラインでつなぎ、学友であるポリーナさんも交え避難生活やウクライナの現状をお話いただくとともに、日本の中学生、高校生の皆さんと情報交換を行いました。
参加した中学生、高校生の皆さんからは、「歴史はその時々の点ではなく、流れで起きていることを感じました」、「バーチャル収容所体験を通じ、話で聞くことよりも自分の目で見ることの大切さを痛感しました」、「ウクライナの同年代の人たちと会話し、置かれている状況の違いを乗り越えて一緒に考えていけたらとの思いを強くしました」、「語り部活動を通じ、戦争とは何かを更に浸透させる機会にしていきたいです」などの感想が寄せられました。
舞鶴引揚記念館はこちら
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