2026年4月23日(木)の「事業構想論*1」(担当教員:松本祐一教授)の授業に、株式会社Alembic 代表取締役 中川俊彦氏をオンラインゲストとして迎え、「事例から学ぶ事業構想 ~地方と事業構想」をテーマに講義が行われました。
中川氏は、ファッション、エンターテインメント、クラフトビールなど多様な業界を経験したのち、友人が食と農業に関わる会社を立ち上げたことをきっかけに移住を決断。石川県金沢市で「Alembic金沢蒸留所」を創業しました。
同社は、柑橘系の香りと食事中にも楽しめる飲みやすさを重視したスピリッツづくりにこだわり、主力商品「8番ジン」は2023年に海外コンペで受賞するなど、地方から独自のブランドを発信しています。
講義では中川氏が考える“事業構想”について「こういう仕事があったらいいな、を実際にカタチにしていくプロセス」と解説。大きな組織でキャリアを積む中で、小さなチームでフットワークよく働くことに魅力を感じ、アイディアを事業へと昇華させた自身の経験を紹介しました。
地方で起業するメリットとして「競合の少なさ」、「地域金融機関の支援」、「事業継承の機会」を挙げた中川氏は、学生にも地方でのフィールドワークに積極的に取り組んでほしいと語ります。一方で資金不足や人手不足といった課題に直面した際には、信用金庫で2時間にわたるプレゼンテーションを行い融資を獲得したこと、子育て世代の主婦層が活躍できる環境づくり、補助金申請に強い人材との信頼関係の構築など、実践的な打開策についても共有しました。
事業構想に必要な資質としては「柔軟性・決断力・継続力」を挙げ、「最初から正解はない。人との出会いを大切にし、とりあえずやってみる」という姿勢の重要性を強調しました。
「100万人に売るのではなく100人に10回買ってもらう」――金沢から始まった中川氏の挑戦は、いまアジアへと広がり始めています。
株式会社Alembic ホームページ:https://www.alembic.jp/
*1:多摩大学では事業構想を「世の中の不条理を解消しようとする問題解決行動」と定義し、アイディアが事業構想へ発展するまでのプロセスを重視しています。本授業では、事業構想を理解するための3つのアプローチとして「言葉の意味から考える」、「既存理論から考える」、「事例から考える」を提示し、春学期は“事例”に焦点を当て、実践者の視点から事業構想の本質を学びます。
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