鎌倉市および鎌倉市観光協会と多摩大学の三者包括協定に基づき、9月4日に鎌倉芸術館にて第5回ホスピタリティ観光セミナーを開催しました。今回は株式会社JTB総合研究所 地域交流共創部の藤本正俊様を講師にお迎えし「戦略的観光マーケティングとプロモーション~データを活かした観光施策は消費者とのコミュニケーション~」をテーマとしてご講演いただきました。
これまでの観光に対する動向を見ると、コロナ禍前後で日本国内は訪日外客の増加により観光バブルとなり、2019年までの訪日外客は7割が東アジア(中国、韓国、台湾、香港)からでしたが、近年シンガポール、ベトナムなど東南アジアからも増え、さらには米国からの訪問者数は2019年を超えたとのことです。しかし、日本人のアウトバウンドはそれほど変化していないとのことでした。その他、ご講演の主旨は以下のようなものでした。
① 観光の潮流と変化を捉える(マーケティングの大前提)
観光産業の重要性について知る。コロナ禍を挟んだ市場の意識変化を理解し、市場全体で起きている消費者心理や行動の変化を捉える必要がある。例えば、コロナ禍を境に観光地ではなかったところが観光地になるケースが生まれている。
② 収集したデータの使い方、データをとる意味、データの取得方法
急速に進んだデジタル化によって、消費全般の潮流が変わり「人」が主役になった。そのため観る旅行から体験重視の旅行に変化した。
③「伝える/伝わる」ことの大切さ(プロモーション・ブランディング)
消費者の情報収集行動、「無関心者」を「関心者」にするためのフックをどのように作るか、誰に、何を、どのようにすれば買ってもらえるかの仕組みをデータ活用して考えることが重要。
後援:鎌倉市、鎌倉市観光協会、鎌倉商工会議所
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