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「経営情報論Ⅰ」に株式会社EARTHBRAIN 井川甲作様がご登壇

2022年6月27日

6月23日(木)、「経営情報論Ⅰ」(担当教員:新西誠人専任講師、履修人数203名)の授業にゲスト講師として株式会社EARTHBRAIN (本社:東京都港区)執行役員CIO兼Landlogカンパニープレジデントの井川甲作様をお招きし、「DX,AI,IoTを用いた顧客価値創造:建設IoTの実例紹介」のテーマでご講演いただきました。

井川様は少年期から当時登場したばかりの8bitパソコンに慣れ親しみ、学生時代には商用ソフトウェアの開発に携わったとのことです。大学卒業後はIT関連、ビジネス関連企業を5社経験された後、2017年からコマツで建設向けSMART CONSTRUCTIONを手掛け、現在の(株)EARTHBRAIN(株式会社小松製作所、株式会社NTTドコモ、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社、株式会社野村総合研究所の4社出資)に至っているとのことです。

建設業界は現在350万人の労働者が就業していますが、高齢化により5年後には130万人減少するとされています。また、中小規模事業者が多く生産性を如何に向上させるかが課題となっているとのことです。SMART CONSTRUCTIONの考え方は建設の全プロセスを管理し建設業の生産性を向上することにあり、そのためには建設現場の建設機械の位置、稼働状況といった情報だけでなく、地形変化、ダンプトラックの積載情報等、建設現場全体をデジタル化することが重要であるとされました。データはクラウドのサイバーワールドに上げられますが、建設現場のデータをどのようにしてクラウドに上げるかというところが重要で、大きなコストをかけることなく、スマホや安価なセンサーを駆使し、知識の乏しい現場作業者でも容易に扱えることが必須とされました。このリアルとサイバーを繋ぐ領域はアナログとデジタルのすり合わせでもあり、今後拡大しかつ日本企業が主導権を握る可能性の残された領域であるとされました。

続いてソフトウエア開発に言及され、日本ではユーザー企業がSI企業に委託する流れが多いのに対し、世界的にはユーザー企業が内製化、技術スタックし自らコントロールする流れが主流となっているとのことです。そのため、エンジニアの売り手市場となっており、世界的なエンジニアの争奪戦が繰り広げられているとのことです。

最後に、これから社会に出る学生たちに向けて、働くモチベーションを5W1Hで考えたときに特に拘りが無いのであれば、今後伸びる業界を選択すべきであるとした上で、「Financial Independence(経済的自立) Retire Early(早期退職)」もよいだろうし、起業家として活躍し、ちゃんと稼いでその分社会に返す社会貢献を志すのもあるのではないかと締めくくられました。

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新西専任講師イントロ

井川様ご講演

井川様ご講演

質疑応答

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