12月21日、「事業構想最新事情」(担当教員:長島剛教授、履修人数:271名)の授業にゲスト講師としてストラパック株式会社(東京都中央区、以下ストラパック) コーポレート本部 人事総務部人事総務課の山口裕史様をお招きし、「StraPack 業界動向を踏まえた採用・人材教育に対する人事総務課としての取り組み」をテーマにご講演いただきました。山口様は本来のモノづくり企業で社会貢献度の高い仕事をしたいという志を持ち、12年間携わったIT業界から2022年にストラパックに転職されたとのことです。
最初に、ストラパックについてご紹介いただきました。創業90周年となる産業用包装機械メーカーで、国内に24拠点を有し、海外5カ国に事業展開。梱包・包装・物流にかかわる外装機械・関連機械を製造し、顧客の出荷に関わる効率化やコストダウンに貢献しているとのことです。さらに他社製品をも加え顧客提案するため、商社機能も有しているとのことです。出荷に関わる領域を事業対象としているため、モノの流れを伴う全業界がマーケットとなり、特に梱包機は国内80%以上のシェアを持ち、60カ国以上で使用されるなど高い技術力を誇っているとのことです。加えて、圧縮梱包の技術を持ち、ペットボトルのリサイクルといったSDGsにも貢献しているとのことでした。包装とは、内容物の保護、取扱いにおける利便性、情報の提供等の役割を担っており、これらは社会に不可欠の領域であることから社会貢献度も高いとされ、2024年問題についても包装の視点で解決策を提案していきたいとされました。
続いて、「多様な人材の採用」と「人材育成の強化」に力を入れているという、ストラパックの人材政策についてお話しいただきました。、採用については多様性を尊重し新卒採用、中途採用、高卒採用、外国人採用、障がい者採用を行っているとのことです。一方で、BtoB企業のため学生や一般からの認知度が低いことや、ニッチな業界のため事業や仕事をイメージしにくいことが課題で、従来の手法にとらわれずに、学校・研究室・業界各社との連携やSNSの活用、説明資料改善、会社案内動画の作成などに力を入れているとのことです。人材育成についてはVUCAの時代に対応すべく、階層別研修の強化、Eラーニングの活用を図り、「主体性」、「協働力」、「改善」をキーワードに能力向上を図っていくとされました。
最後に、就職活動への取り組み方についてお話いただきました。採用担当が見るポイントは「人柄」、「会社の理解」、「ポテンシャル」であり、どんな経験をしてどのような価値観が生まれ、その経験を活かして何をしたいかを探っているため、学生はそのような観点で自らを振り返り、行動や志を見つめ直して欲しいとされました。そしてこれから社会に飛び立っていく学生たちに向け「『主体性』、『協働力』、『改善』を意識してください。社会に多くの貢献ができるだけでなく、自身の人生も豊かになります」とエールを送っていただきました。
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