7月7日、「国際関係論」(担当教員:小林昭菜准教授、履修人数:52名)の授業にゲスト講師として衆議院議員立憲民主党副幹事長 鈴木庸介様、一般社団法人日本優風館・キエフ合気道連盟代表 黒木高志様をお招きし、「戦時下ウクライナの生活、ウクライナ避難者のための支援策や法整備」をテーマにご講演いただきました。黒木様はオンラインで現地ウクライナと繋いでのご登壇でした。
黒木高志様は2000年からウクライナに在住され、日本武道を指導する傍ら、日本語、書道といった日本文化を紹介する活動に携わっていらっしゃいます。またコロナ禍以降、在宅で翻訳や現地案内のコーディネートなどにも関わっていらっしゃるとのことです。最初にウクライナの地図を参照され、ウクライナへのロシア侵攻以降、現地のどのような都市を訪問したか、そしてそこでどのような惨事があったのかお話しいただきました。続いて現地で何が起こっているのか、画像や動画を参照しながら、生の現地の様子をご紹介いただきました。「戦時下だが西部のリゾート都市には避難者が集まっており、戦争のストレスを発散すべく、くつろぎながら生活している」との言葉から長引く戦争の一側面が伝わってくるようでした。
鈴木庸介様は野党の国会議員として、日本の法律を正し、実のあるものとしていくことが任務とされ、特にウクライナ避難民への法整備の側面からの支援に取り組んでいらっしゃるとのことです。ウクライナ避難民の受入については、遠い国での出来事ではなく、近未来に起こり得る台湾有事の際に日本がとるべき対応を勉強させてもらっていると位置づけ、自分ごととして取り組むべきであるとされました。続いて、ウクライナを訪問された際の映像を参照しつつ、ウクライナ現地での日本の存在感がどのようなものであるのか、ウクライナ近隣諸国、ヨーロッパ諸国と日本の対応の違い等に触れ、現地に出向かないと分からないことが多々あることを強調されました。
最後に黒木様の「ウクライナは今戦時下にあり世界からの支援が必要です。振り返って日本を守るのは皆さんにほかなりません。政治に関心を持ってください。そしてウクライナ人が命がけで発信している情報を正しく受け取り、避難民をあたたかく見守って欲しいと思います。」との言葉で締めくくられました。
質疑応答では、「日本は移民受け入れ増加に対し何を準備すべきですか?」、「ウクライナを訪問し、現地で生活するにあたり恐怖を感じることは何ですか?」、「日本でもっと報道されるべきと思われる事はありますか?」等の質問があり、活発な議論、意見交換が行われました。
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