6月29日、「事業構想論」(担当教員:松本祐一教授、履修人数:309名)の授業にゲスト講師として株式会社セルリアンタワー東急ホテル(東京都渋谷区) 販売促進部コーポレートセールス アシスタントマネジャーの森田耕一郎様をお招きし、「学び続けることとキャリア構想」をテーマにご講演いただきました。森田様は高校ご卒業後、ベガルタ仙台、FC東京、SAGAWA SHIGA FC、SC相模原、カマタマーレ讃岐、レノファ山口FC等のサッカーチームに所属されゴールキーパーとして活躍されました。その後國學院大學を経て2020年に東急ホテルズ入社、2023年3月に社会人大学院である多摩大学大学院(MBAコース)をご卒業されました。
学生たちに伝えたいこととして、「本当に頑張ってください」とのメッセージを掲げ、30年に渡る日本経済の低迷、新型コロナパンデミック、将来への不安など不透明な世の中、可能性を秘めた若者であるからこそチャレンジして乗り越えて欲しいとされました。そして「今抱えるキャリアに対する不安とは?」との問いを投げかけ、自らがプロサッカー選手を目指して行ってきたこと、1年契約を積み重ね自分を必要とするチームで最大限貢献するために試行錯誤し、常にファン・サポーターを喜ばせるために取り組んできた経験等を実例にお話しいただきました。そして、「一度も安心したことはない」、「不安はネガティブなことではない」、「好きの反対は“無関心”」であるとされました。
続いて、サッカーを終えたセカンドキャリアについては、「元々“ホテル”が好きで、興味があったことに加えて、選手時代に醸成された“人を楽しませたい”という思いを、我々のホテルを利用していただくことで多くの人に体現できると考え、ホテル業界(観光業界)を選択しました。もう一つ大きい要素は“人のご縁”です。」とお話されました。そして学生たちに「皆様の得意なことは?」と問を投げかけ、自らがサッカーで培ったチームワーク構築や瞬時のコミュニケーション力を例に挙げ、学生たちにも自らの内面をよく理解し自分が何に貢献できるかに思いを巡らして欲しいとされました。最後に、「選手時代の経験は全て今に活かされている。何をしたいかは時間をかけて見つけて行って欲しい。自分が何をやりたいか、どうありたいかは自分が一番分かっているはずで、責任を持って道を切り開いていって欲しい。」とエールをいただきました。
質疑応答では、学生から「選手の次のキャリアで大学進学したのはなぜですか?」の問いに対し、「選手はそのときしか出来ないし選手としての時間は限られているが、勉強はやりたくなったら出来る。人生の優先順位を考えたからです。もう一つは、元々大学で勉強したいという思いがあった。」と回答されたのが印象的でした。また、「今新たなフィールドで思い描いていることは何ですか?」の問いに対しては、「まだまだ“東急”ブランドは世界での認知度は低いので、Z世代と言われる若い人たちが斬新な発想を発揮し、生き生きと働ける環境をつくり、日本を代表し世界に通用するホテルブランドへ、共に働く仲間と築いていきたい」と将来を見据えてお答えいただきました。
東急ホテルズ:https://www.tokyuhotels.co.jp
株式会社セルリアンタワー東急ホテル:https://www.tokyuhotels.co.jp/cerulean-h/
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