講座名：「徳川儒者の葬送儀礼と死生観」その２

４月２５日、八王子学園都市大学 いちょう塾において、本学経営情報学部　高橋恭寛准教授による講座（全２回中の２回目）が開催されました。

前回に引き続き、江戸時代の知識人である儒者の死生観や宗教儀礼について考察する講義でした。
江戸時代以前の人生観などをひもときながら、江戸時代の人々が持つ人生観・人生訓、そして時代認識についても、儒者らの言説を材料として、時代や世情背景の変化による生と死に対する世間の認識を考察したうえで、臨終という生死を意識する極点において儒者たる生き様や死後観、世界観にまで考察を巡らせ、宗教儀礼に対する知識人儒者としての認識を解説されました。
さらに、墓、墓参について江戸時代の一般的な世俗認識を紹介され、そのうえで現世に向き合う実学・実践者としての儒者の墓参等に関する認識について講義が行われ、現代社会の我々にとっても現世や死後に関する認識を考える上で示唆に富む講義となりました。