「事業構想論」の授業にふたごじてんしゃの中原美智子氏がご登壇
6月20日、株式会社ふたごじてんしゃ代表取締役、NPO法人つなげる代表理事 中原美智子氏を講師に迎え、「ふたごじてんしゃの事業構想」と題して講義が行われました。
事業の始まりは、双子(次男・三男)を乗せた自転車で転倒したことから。転倒した痛み以上に育児の追い込まれた気持ちや世間からの疎外感、閉そく感に気付かされたという。心だけではなく行動や生き方までも制限させられる悔しさに火が付いたといいます。
双子が乗せられる自転車を作りたいという想いから自転車販売店やメーカーなどに尋ね回った。しかし、メーカーへの企画提案・営業活動も初めは門前払いだったという。法律の壁も制約であり、知識も不足していた。それでも、協力してくれたメーカーがいたから転倒から販売まで7年もの期間を費やしてふたごじてんしゃの発売開始にこぎつけたという。
講師のモチベーションは高校卒業までの窮屈で辛く、生きづらい毎日と18歳で家を飛び出して職を転々とした経験に由来しているとのこと。いかに不自由な環境でも自由でさえあれば自分で道を切り開けるという希望が原動力になっていると話されました。それでも多忙な双子育児で虐待まがいなこともしてしまったり、孤独感や無力感に苛まれることがあり、自分らしく生きるために心のつながりを求めていたといいます。自分自身もそして同じような境遇の人たちの心の安寧を得るために、多胎育児を支援するNPO法人つなげるを設立した。「誰もが命の誕生を当たり前に喜べる社会 」がビジョンだという。
授業は、携帯アプリのオプチャを用いて学生が授業中に自由に投稿する形式により行われた。起業の背景となる人物像や動機など講師の想いに溢れる講義であり、起業人の在り姿は学生にとって大いに参考になるものでした。
本講義は、「事業構想論」(担当教員:松本祐一教授、履修人数:273名)の授業において行われ、事業構想とは何かのヒントを得ることを目的に各分野の事業家を招いて開講されています。
ふたごじてんしゃ ふたごじてんしゃ (futago-jitensya.jp)
NPO法人 つなげる NPO法人つなげる (tsunagerunpo.com)
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