4月25日、Hakuhodo DY ONE中国法人　CEO　岡俊輔氏を講師に迎え、「中国における会社経営とネット企業事情」と題して講義が行われました。本講義は、「事業構想とは何か」のヒントを得ることを目的に各界の事業家を招いて開講されたものです。

講師の岡俊輔氏は2013年に本学を卒業されたOBです。学生時代に一般的な就職活動はせず、個人起業を目指して中国ネット事情関連のブログ発信に始まり、オンラインニュース記事掲載や勉強会、講演会を開催することで着実にコネクションを作り、スキルアップをしながら、Hakuhodo DY ONEに転職し、現在ではCEOとして中国インターネット広告代理店として事業を運営し４年に至るなど「中国SNSの専門家」として知られています。

中国ネット市場の将来性が注目される以前から講師が関心を持ったのは、大学生中の留学先である中国だったそう。就職活動に行き詰まり感じる中で中国ＳＮＳマーケティングの専門家になることを決心し、迷いながらも諦めることなく、行動し続けたことが結果につながったそうです。講師は、現事業において短期間で多くの実績を挙げたものの、多くの失敗も経験しており、また、コロナ禍後の経済環境も後押したとも語られました。今のやり方だけではないという思考により、常に考え続け、可能性を探し続ける、情勢を見極めて決断した後は突き詰めるという姿勢が講師から垣間見られました。

講義では、中華アプリの世界的シェアの状況など、中国のネット市場の特徴や現状について概説したのち、中国におけるHakuhodo DY ONEの事業内容についてCEO就任後の４年間の総括内容やインターネット広告事業の見通しな中国のネット広告事業について解説されました。

本講義は、「事業構想事例③」(担当教員：松本祐一教授、履修人数：273名)の授業において行われ、事業構想とは何かのヒントを得ることを目的に各分野の事業家を招いて開講されています。