一般社団法人寒川町観光協会と多摩大学グローバルスタディーズ学部の連携協定に基づき、1月28日に寒川町商工会で第3回「ホスピタリティ観光セミナー」を開催しました。今回は、株式会社ANA総合研究所 主席研究員の森孝司様をお招きし『アグリ・スマートシティ』構想をテーマにご講演いただきました。

　現在、寒川町が抱えている農業従事者の高齢化、加えて後継者不足により、工業と農業の町として謳われている現状が変化しつつある事情を何とか打開するための可能性を示すご提案をいただきました。コロナ禍によって出社からリモートへと社会全体が移行する中「地域に滞在しながら都会の仕事と農業などの地域の仕事を両立し、多様・多才な人々が交流して、豊かなライフスタイルを満喫できる新たなコンセプトの街『アグリ・スマートシティ』の実現をめざした実証実験を開始」したというもので、寒川町の活性化、農業に対する新たな見方や取り組みにつながる可能性を見出すことに繋がります。

　また、グローバルスタディーズ学部にとっては新たな「観光（旅行）の可能性を探るチャレンジ」に大きな学びがあり、「地域に滞在しての地域の人たちとの関係づくり、すなわち交流人口から関係人口、そして移住」というストラテジーを寒川町と共有、協力できれば、学部としての存在感を示すとともに連携協定が真の意味を持つものと考えられます。今後、寒川町の高齢者と本学部の若者が一体となり、地域活性化を協力し推進する仕組みを構築できればと期待がふくらむ内容でした。

後援：寒川町、寒川町商工会、JAさがみ寒川地区運営委員会事務局、一般社団法人寒川青年会議所