さがまちコンソーシアム(公益社団法人相模原・町田大学地域コンソーシアム)が主催するさがまちカレッジにおいて、経営情報学部の良峯徳和教授はじめ4名の専門家による「ニューロフィードバック入門~脳波から分かること、脳波でできること~」が町田市生涯学習センターにて開講されました。全4回からなる講座で20名の一般市民の皆様が受講しました。
私たちの身体活動や精神活動は脳内の複雑な情報ネットワークに支えられており、こうした脳の活動は脳波に反映されます。逆に脳波を調整し脳活動のバランスを向上させることで、心や体をより健康にすることもできるとのことで、ニューロフィードバックとして欧米では病院や学校、職場などでも広まりつつあるそうです。
2月25日の第1回目では東邦大学医学部の田崎美弥子教授と日本脳機能トレーニングセンターの渡邊光理所長が登壇。脳波やニューロフィードバックの概要と研究経緯、最新の研究動向について、また実際にニューロフィードバックを受ける際の注意点等について講演が行われました。3月2日の第2回目では総合診療医の川下剛史医師が登壇。家庭内の電気製品等から発せられる電磁波の有害性と脳を守るための電磁波対策について解説されました。3月9日の第3回目では創価大学看護学部の中島正世教授が登壇。腸脳相関に着目し、脳の健康のために日頃から気を付けるべきこととして腸管漏れ症候群の要因と改善について講演が行われました。第4回目は3月17日に多摩大学経営情報学部の良峯徳和教授が登壇。QEEG(定量的)脳波検査で何が分かるかをテーマに、アルツハイマー等の脳の疾病と脳波、睡眠が脳に及ぼす効果、脳を検査する方法等について講演が行われました。また、2回目、3回目、4回目では講演の後に受講者が一人ひとり実際に脳波計測のための電極を装着し、ニューロフィードバックの体験実習を行いました。
ニューロフィードバックは現在も研究やデータの蓄積が日々進んでいる分野とのことです。また、治療とは異なり治してもらうのではなく自分を成長させるトレーニングや学習と捉え、自発的に取り組むことが大切とのことです。近い将来私たちの身の回りでも手軽に脳の健康を確認、改善する手法として、利活用が一層進んでいくものと思われます。
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