2月20日、本学多摩キャンパスにて産官学民連携プロジェクト発表会が行われました。同発表会は、公益社団法人日本フィランソロピー協会と多摩大学の協働で行う社会課題から始める「Well-being なまちづくり研究会」シンポジウム・発表会との同時開催で実施され、多摩地区7市、1町(八王子市、多摩市、武蔵野市、日野市、昭島市、国分寺市、西東京島市、瑞穂町)の意欲的な各市職員と本学教員6名、学生8名を含む自治体、企業、大学関係者等54名が参加しました。
第1部シンポジウム・発表会が行われ、自治体からの参加者が5グループに分かれて、「高齢者」「子育て」「外国人」「ひきこもり」「多世代交流」をテーマに課題解決策に関する発表があり、第2部では、産官学民連携プロジェクト発表会として本学経営情報学部の学生・教員がゼミの活動発表と研究紹介を行いました。
学生は、ゼミ活動等で地域社会貢献活動を通して地域の魅力や課題を理解し、地域とのつながりを深める実践的な学習を行っています。学生の発表では、地域住民との関わり方、自治体との連携、主体的に活動することの重要性を学べたことや状況に応じた対応、チームワーク、限られた資源(人的リソース、資金)の活用など、苦労した経験などが発表されました。
第3部では意見交換が行われ、参加企業から、「地域社会貢献において多様な人との関わりは必要不可欠で、多角的な視点や柔軟な発想を持つことが重要であることにあらためて気づくことができた」との感想がありました。
経営情報学部 長島剛教授から「大学が地域社会の課題解決や発展に向けた取組の一助となること、そして、同研究活動で得た学びや気づきが地域活性化に必要な力になることを期待しています」とまとめがありました。
産官学民連携プロジェクト発表会の活動発表と研究紹介は以下のとおりです。
①下井直毅ゼミと多摩市役所
子ども・若者の権利保障啓蒙策
②彩藤ひろみゼミと石垣島
メタバース石垣島を活用した新しい学習型観光の開発
③松本祐一ゼミと奥多摩町
事業開発を通じた地域拠点づくりやイベント開催など奥多摩町の課題解決
④野坂美穂ゼミと町田市
竹灯籠を活用した町田市の放置竹林問題と四季彩の杜(薬師池公園)のオフシーズンの課題解決
⑤樋笠専任講師 地域・国家プロジェクトの研究紹介
地域で創る「マチカドこども大学」、内閣府SIP第3期「スマートモビリティプラットフォームの構築」
同研究会は、地域の課題を行政・企業・教育機関などと連携、解決に向けて自律的に行動を起こす次世代リーダー育成と地域の連携・協働プラットフォームづくりを目指すものです。
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