3月2日、多摩市のパルテノン多摩にて京王観光株式会社(本社:東京都多摩市)と多摩大学の産学連携事業「観光に関する発表会2022」を開催しました。
2020年度から始まった同発表会は、今年度で3回目を迎え、本学の観光まちづくりに関する研究成果を同社と共有することで社会の課題解決の一助とすることを目的として開催され、当日は、経営情報学部ながしまゼミ生(3名)が企画・運営担当として参加し、司会進行を務めました。
同社からは、取締役社長竹内健様、常務取締役志賀英介様、取締役岡部政志様、取締役及川源彦様、旅行事業部副部長谷健之様、同部戦略プロモーション室海外プロモーションチームマネージャー長谷圭悟様とその他4名の社員の方にご参加いただき、本学からは、経営情報学部の彩藤ひろみゼミ生(1名)、中村その子ゼミ生(4名)、松本祐一ゼミ生(4名)、樋笠尭士ゼミ生(3名)が発表を行い、各ゼミの教員(5名)と職員(2名)の総勢32名が参加しました。
各ゼミから「観光業界が新たな観光需要を創出するためにはどういった取り組みをするべきか」をテーマに下記のとおり発表があり、同社竹内取締役社長をはじめ役員の方々より大学の研究成果の社会実装への期待や今後の課題解決のヒントとなるご意見をいただきました。
①彩藤ひろみゼミ「バーチャル高尾山の観光展開」
バーチャル高尾山のコンテンツを活用し、臨場感が得られるメタバースの仮想空間と現実世界の融合を観光客に体験してもらう新しい観光の提案
②中村その子ゼミ「VR農業体験」
バーチャル農業体験から若者の農業への興味関心の向上、高齢者の生きがいや再就業のきっかけ作りを行い、農家の人手不足解消や都市農業の活性化を図る提案
③松本祐一ゼミ「リバイタライズツアー」
地元民との交流や自治体や地域事業者を巻き込んだ地方創生人材育成を目的とした地域おこし活動を観光の一環とする新しい観光需要の提案
④樋笠尭士ゼミ「自動運転を用いた観光・周遊性の向上に関する考察」
実証実験によって見出された自動運転シャトルバスの魅力や特性を活かした、国内外へ向けた観光需要目的での実用に対する提案
最後に京王観光株式会社取締役社長竹内健様より「私はこの観光に関する発表会に初回から参加しております。初回は、学生視点での斬新さやユニークさに目を引くプレゼン内容で新たな気づきもらったことを鮮明に覚えております。しかし、今回の発表会は現実的な観光課題設定になっており、その課題が社会的意義のある企画案が多くありました。また、既に実証実験もされていて根拠が高い事案については今後のゼミ活動に注視していく所存です。今後も学生の皆さんが観光業界に興味関心をもっていただけると幸いです」との温かいメッセージをいただきました。
発表後には「学生の就学事情について(学生にとって魅力的な企業とは?企業を選ぶ際のポイントは?」をテーマに参加者全員でワークショップを行い、学生たちは、社会の第一線で活躍されている方々からアドバイスをいただいたことで就職に対する意識向上を図ることができました。
京王観光株式会社ホームページ
https://www.keio-kanko.co.jp/
関連ニュース
-
民間企業との連携企業
との連携民間企業やNPO等広い意味でのビジネスないしプライベートセクターを指し、経済活動に直接結びついていくという意味で重要な役割を担っています
-
政府や自治体
との連携自治体
との連携政策目的の達成を使命とし、地域産業等の現場ニーズに即した技術開発・技術指導に加え、研究開発基盤形成や制度改善にも重要な役割を担っています
-
大学や研究機関
との連携教育・
研究機関
との連携教育と学術研究に加え社会貢献をも使命とし、優れた人材の養成・確保、未来を拓く新しい知の創造と人類の知的資産の継承等の役割を担っています
-
地域住民やNPO
などとの連携NPO、
地域団体
などとの連携地域住民、地域団体、NPOなど多様な主体を含む概念で、その地域毎に様々な状況・課題があり、各地域の実情にあわせた取り組みが求められます