2026年5月7日(木)、「事業構想論*1」(担当教員:松本祐一教授)の授業に、株式会社SAKIRA 代表取締役 野中秀憲氏を迎え、「デザインの力と事業構想」をテーマに講義が行われました。
デザインは何を変える力なのか
講義は「デザインとは何を変える力なのか」という問いから始まり、自身のキャリアを振り返りながらデザインの本質について語りました。
野中氏は大学卒業後、IT企業、テーマパーク、ファストフードチェーンなど幅広い分野で約10年の経験を積み、2025年に株式会社SAKIRAを設立。ブランディングデザインやイベントプロデュース、映像制作、NPO伴走支援など多角的に事業を展開しています。
また、カンボジアでの教育・雇用支援にも継続的に取り組んでおり、現地での活動や交流を綴った短編映画は国際映画祭ドキュメンタリー部門にノミネートされるなど、国内外で高い評価を受けています。
「まなざしのデザイン」―――視点が変われば世界が変わる
講義では、野中氏が提示する「まなざしのデザイン」という概念が紹介されました。カメラコミュニティでの体験を例に、同じ場所にいても人によって見ているものが異なる“まなざしの違い”の面白さを説明。価値観や視点を変えることで世界の見え方そのものが変化することを強調しました。
アートは問い、デザインは解決策
さらに野中氏は、アートとデザインの関係性について、「アートはクエスチョン(問いかけ)、デザインはソリューション(解決策)」と説明。デザインは課題解決のための手法であり、アートは必ずしも役に立つかどうかでは測れない価値を持つと考えていると語りました。
そして、冒頭で提起した「デザインは何を変える力か」という問いに立ち返り、「デザインには、人と人、人と物の間にある目に見えない関係性にアプローチし、変化を生み出す力がある」と野中氏の考えるデザインの本質的な価値について伝えました
学生からデザインとアートの重なり合う部分についての質問が出ると、「完全に分けることは難しく、すべてが融合している」と回答。松本教授からも、「アートとデザインは同じものを違う“まなざし”で見て表現する言葉であり、両方揃ってこそ魅力的なビジネスや事業が生まれる」とコメントしました。
「学んだこと、経験したことは、失敗も含めすべて無駄ではない」―――これまでの経験が将来の可能性を広げる力になると語り、学生たちに前向きに挑み続ける姿勢の大切さを伝えました。
株式会社SAKIRA:https://sakira-creative.com/
野中 秀憲氏 監督作品:NPO法人earth tree映画「つながりミライ」
第32回 キネコ国際映画祭 ドキュメンタリー作品部門ノミネート作品
*1:多摩大学では事業構想を「世の中の不条理を解消しようとする問題解決行動」と定義し、アイディアが事業構想へ発展するまでのプロセスを重視しています。本授業では、事業構想を理解するための3つのアプローチとして「言葉の意味から考える」、「既存理論から考える」、「事例から考える」を提示し、春学期は“事例”に焦点を当て、実践者の視点から事業構想の本質を学びます。
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民間企業との連携企業
との連携民間企業やNPO等広い意味でのビジネスないしプライベートセクターを指し、経済活動に直接結びついていくという意味で重要な役割を担っています
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政府や自治体
との連携自治体
との連携政策目的の達成を使命とし、地域産業等の現場ニーズに即した技術開発・技術指導に加え、研究開発基盤形成や制度改善にも重要な役割を担っています
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大学や研究機関
との連携教育・
研究機関
との連携教育と学術研究に加え社会貢献をも使命とし、優れた人材の養成・確保、未来を拓く新しい知の創造と人類の知的資産の継承等の役割を担っています
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地域住民やNPO
などとの連携NPO、
地域団体
などとの連携地域住民、地域団体、NPOなど多様な主体を含む概念で、その地域毎に様々な状況・課題があり、各地域の実情にあわせた取り組みが求められます







