1月15日、中村その子ホームゼミ(2年生:履修人数16名)に京王観光株式会社(本社:東京都多摩市、以下京王観光)戦略プロモーション室 地域コミュニケーションチーム サブマネージャーの城戸聡様をお招きし、同社が主に事業を展開する旅行業界の現状についてご説明いただくとともに、卒業旅行をテーマにした旅行企画のグループワークについてご指導いただきました。城戸様はアパレル商社、医療機器メーカーを経て京王観光に入社。現職ではスポーツ・観光交流、自治体・産学官連携事業、CSR等に携わっていらっしゃいます。また、同時に副業やMBA取得を目指し大学院大学にも通っているとのことです。
最初に旅行業界の現状についてお話いただきました。日本の旅行市場はコロナ禍前の7割方まで回復し約3兆円規模で、約1万社がひしめき合っているとのことです。参入障壁が低いため小さい会社も多く、また商品に形が無いことからも差別化が難しい業界でもあるそうです。かつては団体旅行が収益を押し上げていた時代もありましたが、スマホの普及などの外部環境変化によりBtoCが増加。国内、海外ともに個人観光旅行が多くなっているそうです。プレーヤーは鉄道系、エアライン系、ネット系、新聞社系等々に分類され、古くから事業を手掛けている鉄道系が強いとのことで、上位5社の合計シェアは7割にのぼり、大手企業と中小零細企業の2極化しているとされました。
続いて、学生たちに「卒業4カ月前時点で、4名で行く2泊3日の国内旅行を企画する」という課題が提示され、3グループに分かれてグループワークを行いました。学生たちからは「沖縄の海辺を中心に据え、国際通りや美ら海水族館など人気スポットも巡る観光旅行」「瀬戸大橋を渡り、うどんやみかんなど食に拘った四国周遊旅行」「古都京都の名所とともに夜の街並みや食にも拘り、USJにも足を延ばす旅行」の3つの企画のプレゼンが行われ、城戸様からは、「なぜその目的地を選んだのですか?」「どのような手段を用いて調べましたか?」「予算はいくら位を考えていますか?」「現地で食べたいものはありますか?」などの質問がありました。特に学生たちのGoogleやInstagram、TikTokを使った調べ方は参考になったとのコメントをいただきました。
最後に、戦争勃発や気候変動、終身雇用・年功序列の崩壊などVUCAと言われる不確実な時代、企業も生き残りをかけ適正人員へのシフトや副業の許可など働き方も変わりつつあるとされ、学生たちに向けて「今後必要なスキルは『テクノロジーの理解』『自分の頭で考える力』『汎用性の高いポータブルスキル』です。キャリアの積み方を一人一人がしっかり考えて、身につけるべきスキルを見極めてください」とエールを送っていただきました。
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