7月13日、「地域金融論」(担当教員:長島剛教授、履修人数:57名)の授業にゲスト講師として平塚信用金庫 総合企画部総合企画課 課長 小池隆史様をお招きし、「平塚信用金庫の取組みについて~ともに歩みつづける、街のベストパートナーひらしん~」をテーマにご講演いただきました。本講演は平塚信用金庫様からの寄付講座として実施されました。
小池様は2003年に平塚信用金庫に入庫。営業、融資等をご担当された後、中小企業診断士の資格を取得され、リレーションマネージャーとして中小企業支援のご経験が豊富とのことです。商工会議所青年部も兼務されているため、ポストコロナで初めての「ひらつか七夕まつり」運営でお忙しい中ご登壇いただきました。
地域金融機関である信用金庫では金融の3大業務と言われる「預金」、「融資」、「為替」だけでなく「本業支援」に力を入れているとのことです。具体的には、創業支援、販路拡大・プロモーション、ビジネスマッチング、外部連携機関マッチング、ICT活用・DX支援、新規事業開発・新商品開発、補助金申請支援、事業承継、M&A等多岐に渡り、実例を挙げてそれぞれを解説していただきました。
続いて、小池様が実際に経験された事案を元に構成された、関東信用金庫協会作成の支援事例動画「しんきんストーリー『共に創る地域の輪』」を視聴しました。街の美容室経営者が顧客の減少から業態を変え、喫茶店を開業するまでのストーリーですが、信金マンが計画の作成から補助金の活用支援、店舗オープンに至るまで長い時間をかけサポートするという内容で、オーナー家族だけでなく街の住民や商店街の関係者等も巻き込み、地域のために活躍しているということが良くわかりました。また店主のご子息の「大好きな店を継続して欲しい」という思いに寄り添う信金マンの姿に胸が熱くなる思いでした。
最後に、信用金庫では主に中小零細企業を対象にしたリレーションシップバンキングを目指しており、メガバンクや地域一番行等が指向するトランザクションバンキングの対局に位置するとのことでした。このリレーションシップバンキングとは、時間をかけて顧客との共通価値を育む金融を指し、取引だけではない多様な関係を構築、定性面などのソフト情報を重視、手間隙を厭わず、長期志向で取り組むものとのことで、「信用金庫職員も地域の一員という思いで、地域の発展という理念実現に取り組んでいます」との言葉で締めくくられました。
-
民間企業との連携企業
との連携民間企業やNPO等広い意味でのビジネスないしプライベートセクターを指し、経済活動に直接結びついていくという意味で重要な役割を担っています
-
政府や自治体
との連携自治体
との連携政策目的の達成を使命とし、地域産業等の現場ニーズに即した技術開発・技術指導に加え、研究開発基盤形成や制度改善にも重要な役割を担っています
-
大学や研究機関
との連携教育・
研究機関
との連携教育と学術研究に加え社会貢献をも使命とし、優れた人材の養成・確保、未来を拓く新しい知の創造と人類の知的資産の継承等の役割を担っています
-
地域住民やNPO
などとの連携NPO、
地域団体
などとの連携地域住民、地域団体、NPOなど多様な主体を含む概念で、その地域毎に様々な状況・課題があり、各地域の実情にあわせた取り組みが求められます