12月21日、「多摩学Ⅱ」(担当教員:長島剛教授、野坂美穂准教授、履修人数:225名)の授業にゲスト講師として小田原市役所 企画部 未来創造・若者課 課長の府川一彦様をお招きし、「小田原市の若者活躍について~『世界が憧れるまち“小田原”』を目指して~」をテーマにご講演いただきました。
最初に小田原市役所とその役割についてご説明いただきました。市役所の仕事は企業、団体、市民等とのコミュニケーションから始まり、市民生活と密接に関わりながら業務遂行しているとされました。職員数は2,200名で住民票等の発行、小中学校・教育委員会の運営、上下水道等ライフライン管理、市民の健康・福祉、火災・救急・病院等々18部、80課から成るとのことです。府川様が所属する企画部未来創造・若者課は令和3年4月に公民連携、若者・女性活躍、SDGs等を担当する部署として7名の職員で発足したとのことです。
次に小田原市についてご紹介いただきました。人口18.9万人で近隣に伊豆や箱根など観光地が控え、鉄道は市内に6路線18駅があり東京から80Kmと交通の便に恵まれています。鎌倉時代、戦国時代、江戸時代を通じて人が集まる要衝としての歴史を持ち、近現代においても別荘地、邸園文化、大企業の集積地としても知られ、近年では駅前再開発をはじめ文化施設等の充実、小田原漁港(西側エリア)の整備などが図られたとのことです。
続いて2030年までの第6次小田原市総合計画をご紹介いただきました。「世界が憧れるまち“小田原”」をキーワードに序論、基本構想、実行計画からなり2030年の目標値とそこに至るシナリオを打ち出したとのことです。その中でも公民連携の取組として、おだわらイノベーションラボの開設、積極的な包括連携協定の締結、民間提案制度によるまちづくり等を進めてきたとのことです。SDGsについても特に力を入れており、おだわらSDGsパートナー登録制度を制定し普及啓発事業の他、各種広報、冊子の発行やワークショップの開催、SDGs体感事業「おだちん」の運営、若者・女性活躍の取組み等を進めてきているとのことでした。
最後に、「第6次小田原市総合計画の目標達成年度の2030年には、まさに皆さんがこの国を支えているはずです。その時には是非小田原をフィールドとして活躍していてもらいたい。そのためにも前例に拘らず何事にもチャレンジして行って欲しいです。」と締めくくられました。
学生からは、「人口の自然減の対策はどうしていますか?」、「市役所業務の横串の重要性はどのようなところにありますか?」、「公務員のやりがいはどのようなことがありますか?」など質問があり、活発な質疑応答が行われました。
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