6月8日(水)、「アントレプレナーシップ論」(担当教員:趙佑鎭教授、履修人数:91名)の授業にゲスト講師としてConvivialité研究所代表の齊藤通貴様をお招きし、ご登壇いただきました。
齊藤様は長きに渡り慶応義塾大学商学部で教鞭をとられ、2020年3月に定年退官された後は「Convivialité(コンビビアリテ:わきあいあい、共生の意)研究所」を主宰されていらっしゃいます。本学経営情報学部の趙教授とは同じゼミの先輩、後輩として勉学に、そしてプライベートや生き方についてもご指導をいただいた間柄とのことです。またアメリカやフランスと言った海外での研究活動でもご活躍されました。
ご講演では文化とは何かについて、フランス、パリでのバス車内での運転手と乗客の会話からはじまり、食事が美味しい国と美味しくない国の違い、日本車のブランドが成功する国とそうでない国の違い、ある装飾品ブランドが日本で大成功した背景など、身近な事象を例にご説明いただきました。
続いて、文化の親和性と中心性を考慮した魅力度分析が重要であるされ、和食ビジネスがフランス、パリでどのように展開されてきたかを例に、時代背景と、その戦略について解説されました。その他、ラグビーの発祥、チキンラーメン、自動車レースの最高峰F1、恵方巻、蕎麦つゆの色など、文化を考える上で興味深いお話をいただきました。
本学の学生へのメッセージとして、「文化は学ぶものではない。自分が好きなことに徹底的にのめり込むことで、必ず文化の問題が入ってくる。例えば大リーグの野球と日本のプロ野球の違いがあるのはなぜかを突き詰めると、文化の違いを避けては通れないことが分かる。」とされ、分野を問わず一つのことに打ち込む大切さを説かれました。
最後に科目担当の趙教授より、一見無駄だと見えるものでも全て文化に繋がっており、イノベーションの鍵こそは文化にあると締めくくられました。
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