11月23日、「ホームゼミ志」(担当教員:関秀雄客員教授、趙佑鎭教授、小林英夫教授、中澤弥教授、中村有一教授、石川晴子准教授、増田浩通准教授、千ケ崎清孝准教授、履修人数:43名)の授業にゲスト講師として弁護士法人心東京法律事務所所属の弁護士 宮城昌弘様(東京弁護士会所属)をお招きし、自らの体験を通して学生に伝えたいことをテーマにご講演いただきました。
宮城様は小学校高学年から中学途中まで、お父様の仕事の関係で台湾で過ごされましたが、帰国後自主性を重んじる台湾の校風と地元中学校のギャップを感じ、中学生の2年間を悩みながら過ごしたとのことです。
多摩大学と同じ学校法人田村学園が運営する多摩大学目黒高校に進学すると環境変化もあり学校が好きになり、3年間囲碁部の部長も務めたとのことです。弁護士を目指すようになったのは自由研究課題でアフリカの貧困の実態を調べるうちに、日本に暮らす自分がいかに幸せかを実感し、自らが助ける側になりたいと考えたことが一因とのことですが、その裏側では中学生の2年間を悩みながら過ごした経験が大きく後押ししたとのことでした。
次に、体験を踏まえ学生達へメッセージをいただきました。人は人との触れ合いや自分で努力して獲得した知識などが重なり合って自己として形成されるのであって、人生は足し算で考えるべきとされました。そして失敗や困難を経験と捉え、それを糧に成長するものと理解すべきとされました。さらに熱意を持って事に当たることが重要で、趣味や得意なことなどを例にあげ誰しも好きな事には時間を忘れ労力を惜しまず取り組むものとされました。加えて小さい事の積み重ねが重要で、例え大企業の仕事であれ分解すれば簡単な作業の積み重ねから成り、地道な作業の大切さを説かれました。
最後に自分の人生は自分が創っていくしかないものであり、新型コロナの流行や急激な社会情勢変化など難しい時代ではあるが、後悔しないよう主体的に自分の人生を切り開いて行って欲しいとエールをいただきました。
学生からは、「悩んでいた状態から立ち直ったきっかけは何ですか?」、「ゲームに熱中している人でも将来社会人としてやっていけるのでしょうか?」など質問があり、宮城様からは自らの経験を踏まえたユーモアとウイットに富んだお答えをいただき、有意義な時間となりました。
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