事業構想論の授業に たまエンパワー株式会社 山川勇一郎氏がご登壇
7月11日、多摩地域の優良企業の事業構想という主旨で、たまエンパワー株式会社 代表取締役社長 山川勇一郎氏を講師に迎え授業が行われた。
講師が取り組むソーラーシェアリングは農地の上に太陽光パネルを設置し、農業と発電を同時に行う取り組みで、農地の収益性を向上させ、農業の持続性を高めることができるもの。東日本大震災がきっかけとなったソーラーシェアリングを通じた社会課題への挑戦について授業が行われた。
講師は地元出身で、2015年に太陽光発電事業を行うたまエンパワーを設立。2019年には農業法人である株式会社さがみこファームを立ち上げたとのこと。太陽光発電は日本国内で急速に広がり、価格も低下しているものの、まだ充分に普及していないのが現状という。農業とエネルギーの両方の課題に取り組むため、ソーラーシェアリングは有効な手段であるという。農地は日本に約440万ヘクタールあるものの、荒廃農地は28万ヘクタールを占めており、この土地に太陽光パネルを設置することで、太陽光発電の容量を大幅に増やすことが可能になるなど、ソーラーシェアリングの広がりとその可能性について説明された。
相模原市の農地では、ソーラーシェアリングを実践し、ソーラパネルを設置した空間を利用したブルーベリー栽培を行っている。この取り組みは、農地の持続可能な利用とエネルギーの地産地消を実現するモデルとして注目されている。また、地域の雇用創出や観光資源としても期待されており、教育や観光を通じた地域振興にも寄与するものだという。
講師は、事業を行うにあたって、新しい取り組みには必ず壁があるとし、諦めずに努力を続けることが重要であると強調された。講師の経験から、正しい努力を続ければ多くのことが実現できると述べ、未来を担う若者たちにチャレンジ精神を持つことの重要性を訴えられた。
本講話は、「事業構想事例②」(担当教員:松本祐一教授、履修人数:273名)の授業において行われ、事業構想とは何かのヒントを得ることを目的に各分野の事業家を招いて開講されています。
たまエンパワー株式会社 たまエンパワー株式会社 (tamaempower.co.jp)
同社は多摩ブルー・グリーン倶楽部(多摩信用金庫が主催し多摩地域の優良企業を表彰する、多摩ブルー・グリーン賞受賞企業)の会員企業となっています。
-
民間企業との連携企業
との連携民間企業やNPO等広い意味でのビジネスないしプライベートセクターを指し、経済活動に直接結びついていくという意味で重要な役割を担っています
-
政府や自治体
との連携自治体
との連携政策目的の達成を使命とし、地域産業等の現場ニーズに即した技術開発・技術指導に加え、研究開発基盤形成や制度改善にも重要な役割を担っています
-
大学や研究機関
との連携教育・
研究機関
との連携教育と学術研究に加え社会貢献をも使命とし、優れた人材の養成・確保、未来を拓く新しい知の創造と人類の知的資産の継承等の役割を担っています
-
地域住民やNPO
などとの連携NPO、
地域団体
などとの連携地域住民、地域団体、NPOなど多様な主体を含む概念で、その地域毎に様々な状況・課題があり、各地域の実情にあわせた取り組みが求められます