3月16日、京王観光株式会社本社(東京都渋谷区)にて同社と多摩大学の「観光に関する発表会2020」を開催しました。同発表会は、2020年11月25日に包括連携協定の調印式を行った京王観光株式会社と本学の今後の産学連携事業の先駆けとなるべく、本学の観光まちづくりに関する研究成果を共有することで社会の課題解決の一助として開催しました。
京王観光株式会社から取締役社長の杉田伸一様、常務取締役の竹内健様、取締役の岡部政志様、取締役の越智栄人様、団体旅行営業部長の諸角史人様、個人旅行営業部の及川源彦様、その他6名の社員の方にご出席いただき、本学からは、経営情報学部の松本祐一ゼミ(3名)、野坂美穂ゼミ(4名)、長島剛ゼミ(4名)の学生が発表を行い、総勢27名が参加しました。
はじめに本学の経営情報学部 長島剛教授より同発表会に至るまでの経緯について説明があり、続いて京王観光株式会社の杉田取締役社長より多摩地域の魅力発信への期待についてお話をいただきました。
松本ゼミは、奥多摩の地域活性化活動を積極的行っており、奥多摩地域が将来の移住先の選択肢となることを目的とした人に焦点を置いたイベントの提案がありました。質疑応答では、ターゲットやイベント開催後のストーリーの検討のご提案をいただき、また、集客と収入に関する質問がありました。
野坂ゼミは、多摩地域の農業を観光業に取り込む可能性について生産者に行ったアンケート結果をもとに消費者が農業に段階的に興味・関心を持てるような企画提案をしました。質疑応答では、QRコードを活用した運営は、大変興味深く、ビジネスモデルとして考えるために税金等の調査も必要ではないかとのご提案をいただきました。
長島ゼミは、現在、京王観光株式会社、多摩市、稲城市、多摩大学総合研究所で主催している継続性のある地域活性化と地元の魅力再発見を目的とした「多摩地域マイクロツーリズムプロジェクト」についての進捗報告と同ゼミの活動を通して学んでいることについて発表がありました。質疑応答では、「笑顔とありがとうを伝える大切さ」を常に意識して行動しているという学生の発表から素晴らしい学びの場ですねとのコメントをいただきました。
講評では、発表した3ゼミでのプロジェクトの立ち上げの提案、企画実現への期待、学生から就職先として選んでもらう企業を目指したい、課題であるマイクロツーリズムについて互いに取り組んでいきたいとのご意見をいただきました。
閉会の挨拶では、本学の経営情報学部 松本祐一教授より学生には実践的、体験的な学びの場を経験して欲しいと考えており、今後も産学連携事業として同社との積極的な活動を継続していきたいとのお話がありました。
京王観光株式会社の常務取締役 竹内様よりお互いの知見を取り入れつつ、1つの形にしていくことを目標に産学連携推進を図りたいとのお言葉をいただきました。
参加した学生達からは、企業の重役の方々の率直なご意見や温かいお言葉をいただき、このような貴重な経験をいただきまして本当にありがとうございましたとの感謝の言葉がありました。
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民間企業との連携企業
との連携民間企業やNPO等広い意味でのビジネスないしプライベートセクターを指し、経済活動に直接結びついていくという意味で重要な役割を担っています
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政府や自治体
との連携自治体
との連携政策目的の達成を使命とし、地域産業等の現場ニーズに即した技術開発・技術指導に加え、研究開発基盤形成や制度改善にも重要な役割を担っています
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大学や研究機関
との連携教育・
研究機関
との連携教育と学術研究に加え社会貢献をも使命とし、優れた人材の養成・確保、未来を拓く新しい知の創造と人類の知的資産の継承等の役割を担っています
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地域住民やNPO
などとの連携NPO、
地域団体
などとの連携地域住民、地域団体、NPOなど多様な主体を含む概念で、その地域毎に様々な状況・課題があり、各地域の実情にあわせた取り組みが求められます