10月31日、「事業構想最新事情」*の授業にゲスト講師として内閣官房新しい地方経済・生活環境創生本部事務局企画官の西内康氏を迎え地方創生の取組みについて講義をいただきました。
2014年に始まった地方創生の議論は人口減少と東京一極集中が主な課題として挙げられ、これまでの10年間の取組みと現状、そして今後の方向性について説明が行われました。
現状の課題として東京圏への人口集中が続いていること、地方の公共交通や食料品アクセスの問題、女性の地方定着の難しさなどを挙げられました。さらに、金融機関による地方創生の取組みの促進を担当されていることから、自治体と金融機関の連携状況や課題について話され、金融機関がビジネスの視点を活かして地方創生に貢献できる可能性を強調されました。
最後に、学生からの質問に答える形で、大学生が地方創生に貢献できる方法などについて言及され、若い世代の意見や行動が地方創生に重要であることを強調されました。地方に実際に行って体験することを勧められ、地域の理解を深めることが必要で、地域おこし協力隊などの制度についての紹介も行われました。
内閣官房新しい地方経済・生活環境創生本部事務局HP
https://www.chisou.go.jp/sousei/index.html
*「事業構想最新事情」:実際の「事業構想事例」を実践者から聞くことで多様な活動を理解し、自分の将来を構想する糧としてもらうことを意図した産官学民連携を軸に議論を進める授業です。
講義中意見に渡る部分は講師が所属する組織を代表するものではない前提とされております。
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