10月10日、「BE実践Ⅱ」*の授業にゲスト講師として京西テクノス株式会社(本社:東京都多摩市)代表取締役社長 臼井努氏を迎え「組織」をテーマに講義をいただいた。
京西テクノス株式会社は、医療・計測装置等のメンテナンスサービス会社であり、製造メーカー問わず、装置の修理や再設計を行うトータルマルチベンダーサービスを展開されています。また、ハブ空港に直結した保税工場による機器修理によるグローバルリペアサービスにより経済産業省が選定した2020年版グローバルニッチトップ企業100選に選定されています。
ビジネス環境は、自社の強みによる差別化や、専門事業への特化に進んでおり、大手製造業は主力事業以外のビジネスから撤退を進め、各社が共通して有する専門分野の再編が進んでいるという。そのため、大企業の製造会社はサポートを終了し、関連部門から撤退しており、必要なサポートが十分に得られない状況も生じている。同社では、この撤退や縮小しつつある事業を主力事業として再編し、必要な投資を行うことでビジネスとして成立させるなど、ニッチトップといわれる特定の業務内容で世界に通用するビジネスモデルとして、どこのメーカーの製品でもワンストップで修理するサービスであるトータルマネジメントサービスの提供が目標であるという。
一方で、新たな組織づくりは、徐々にお互い距離を縮め、1年かけ一つの組織になるよう互いのやり方を統合していく手法をとったという。また、バランスや横の連携を重視し、年功序列の体系より、リーダーの人材に工夫を行ったというが、組織を束ねる時に大切なことは会社の目標や方向性等のベクトルを合わせることであると説明されました。
専門企業化している中小企業は企業体力が不足しており、大企業ではコストや動きが悪い。一番活発なのは中堅企業である。組織も非常に柔軟で状況に応じてビジネスモデルを変えられるので大学生には関心をもって見てもらいたいと話された。
京西テクノスの企業概要はこちら
https://www.kyosaitec.co.jp/
*「BE実践Ⅱ」:ジョブ型雇用に対応する高い専門技能を持ち即戦力として活躍し、就業後も常に学び直しをして自らを研鑽する素養を持つ人材を育成するために設けられた「ジョブ型人材育成コース」の一つである「実践的ビジネスエンジニアリングコース」の基幹科目
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