5月18日(水)、「アントレプレナーシップ論」(担当教員:趙佑鎭教授、履修人数:91名)の授業にゲスト講師として創新経営研究所代表/(株)ケイエスピー元取締役 志茂武 様をお招きし、ご登壇いただきました。
志茂様はKSP(かながわサイエンスパーク)に構想段階から関与され、数多くの中小企業、ベンチャー企業の支援に携わってこられました。その後、横浜国立大学、電気通信大学で教鞭を執られVB(ベンチャービジネス)の支援等に従事されてまいりました。また、本学第2代学長である中村秀一郎元学長とも長きにわたり親交を深められてきたとのことです。
ご講演では、VB(ベンチャービジネス)とは何か、IPO(新規株式公開)に至る道筋と成功確率、それを実現するためのリーダーの条件につき概説され、イノベーションとは新しい価値の創造であり、その担い手こそがアントレプレナーであること、21世紀になってイノベーションによる経済発展が現実化しており、アントレプレナーの重要性が輝きを増しているとされました。続いて事業(ビジネス)の成立要件と最近のビジネスの特徴、ビジネスモデルの重要性について解説され、近年注目されてきている社会的企業(Social Business)についても実例を示しながら説明いただきました。
これら基礎知識を前提として、VBを支援してきたKSPの歴史と実績、企業の成長支援業務の概要、企業家教育としての「KSPベンチャービジネススクール」、KSPインキュベーション支援モデルの優位性等についてお話しいただきました。
最後に、起業家精神とは何かについて、「気概、矜持、高い志といった思いの深さ」、「自分の一生をかける勇気を持ち自分を信じて行動すること」と締めくくられました。
1966年に神奈川県商工部工業課に配属されて以来、長きにわたり、所属組織は変わっても一貫して中小企業、ベンチャー企業の支援に携わってこられたからこそ響く言葉の重さを感じるとともに、講演の随所で中村秀一郎元学長はじめ、これまで多摩大学を支えてきた教員・研究者のお名前が飛び出し、この大学で学ぶことの意義を実感する講演となりました。
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