2025年11月20日、経営情報学部「事業構想最新事情」の授業に、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 東京西支店 地域戦略室 室長 小暮正弘氏をお迎えし、ご講演いただきました。
現代社会のリスクに備える
講演の冒頭、小暮氏は損害保険の使命は「災害や事故など予期せぬ出来事に遭った方を支援すること」と述べました。近年では、サイバー攻撃やパンデミック、ハラスメント訴訟といった新たなリスクが顕在化しており、損害保険はこうした現代特有のリスクにも備えることで、企業の事業継続を支える役割も担うようになってきたといいます。また、補償の提供だけでなくリスクの予防や軽減にも取り組む、「事故を起こさない保険」を目指し、日々進化が進んでいると解説しました。
デジタル技術で、保険を変える
続けて、同社が掲げる事業戦略「CSV by DX」(Creating Shared Value by Digital Transformation)の一環として自動車保険「テレマティクス保険」が紹介されました。車両に搭載されたデバイスから走行データを取得し、事故対応や保険料の割引、安全運転の支援に活用するこの保険。収集したデータを活用してCO₂排出量の削減や高齢ドライバーの運転寿命の延伸といった付加価値も提供し、「事故を起こさない保険」への進化を目指しつつ、自治体の政策立案(EBPM:Evidence-Based Policy Making)や、道路の維持管理にも貢献していると説明しました。
地域軸の事業構想―多摩地域での取り組み
最後に小暮氏は、青梅市で実施されている「テレマタグイベント」について紹介。地域企業や住民の協力のもと、テレマティクス技術で得たデータを活用して、保育園のお散歩コース見直しや高齢者施設での安全対策など、地域の交通安全を支える活動をしています。
こうした活動は直接的な収益にはつながらないものの、地域との新たな接点を生み出し、将来的なビジネスチャンスの創出が期待されるとの見解を示しました。
今後は損害保険の膨大な知見を活かし、交通から住まい、防災、暮らし、ヘルスケアへと広がる事業構想を語る小暮氏の姿から、地域とともに未来を築こうとする前向きな思いが伝わりました。
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 コーポレートサイト:あいおいニッセイ同和損保
テレマティクス:「テレコミュニケーション(通信)」と「インフォマティクス(情報工学)」を組み合わせ、主に車両の位置情報や、走行データをリアルタイムで収集・分析する技術。
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