多摩大学 経営情報学部の「事業構想論」*1の授業では、多摩地域において卓越した技術やビジネスモデルを持つ企業の方お迎えし、その事業構想についてご講演をいただいています。
今回は、多摩信用金庫が主催する「多摩ブルー・グリーン賞」の技術・製造部門で優秀賞を獲得し、さらにジャパン・レジリエンス・アワード(主催:レジリエンスジャパン推進協議会)で「国土強靭化担当大臣賞」に輝いた、日本防災スキーム株式会社の代表取締役、佐藤 央様をお迎えしました。
同社は「感震ブレーカー」や「停電しても消えないLED電球」など、災害対策に特化した製品の開発・製造を行い、その普及や啓発活動を通じて、政府が推進する「国土強靭化基本計画」にも貢献している先進的な企業です。
特に大震災を感知すると強制的にブレーカーを落とす「感震ブレーカー」は、震災後の電気火災を防ぐ設備として注目されており、東京都では令和12年までに普及率を25%にすることを目指しています。しかし各家庭での設置は思うように進んでいないのが現状です。佐藤氏はその原因の一つとして「停電=真っ暗」という従来の常識があると考え、「停電しても消えないLED電球」の開発に着手したそうです。
同社の災害対策製品は、非常時に備えるだけではなく、日常生活でも役立つ「フェーズフリーな製品」を目指して企画されています。「こんなものがあったら便利だな」という発想を大切に、世の中が求めるものをしっかりと形にしていく。佐藤氏の事業構想は、今身近にあるものに疑問を持つことでヒントを見つけ、過去の知見に基づいて想像力を働かせ、未来を見据えながら「ワクワクした気持ちで過ごすこと」によって生み出されています。
日本防災スキーム株式会社
日本防災スキーム株式会社(NBSS) – 停電しても消えない電球「いつでもランプtsuita」
多摩ブルー・グリーン賞
ジャパン・レジリエンス・アワード
ジャパン・レジリエンス・アワード強靱化大賞 | 一般社団法人 レジリエンスジャパン推進協議会
*1本講話は、「事業構想論」(担当教員:松本祐一教授、履修人数:325名)の授業において行われ、事業構想の実践者から事業構想とは何かというヒントを学ぶ講義です。
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