多摩大学では東京都立永山高等学校からの依頼を受け、「総合的な探究の時間」の授業に協力しています。同授業は、1年生318名を対象として「地域連携型探究的活動」の一環として行われており、多摩市と7つの企業がそれぞれ課題テーマを提供して、8つのクラスに分かれて取り組んでいます。
12月20日には、経営情報学部長島教授が企業研究の授業を行いました。1月22日には、多摩市と各企業が事業内容や社会課題について説明を行い、続く、1月29日には、学生8名が授業に参加し、提供された課題について資料などをもとに分析し、高校生でも実践できる解決策を見つけるための作業を行いました。大学生は、高校生がより深く考えられるようアドバイスをしながら、一緒に課題に向き合いました。
高校生たちは3月の発表に向けてグループで学びを深めるため、大学生が彼らの学びを支えながら、探究のプロセスを一緒に進めました。
探究学習に参加した大学生からは、
• 企業研究の企画の枠はできているため、今後は次のステップへ進むサポートをしたい。
• 高校生の反応が楽しく、アドバイスを通じてアイデアがより良くなることを実感しました。
• 多摩市内の企画考案を通じて、高校生から学ぶことがありました。
• 教職課程の履修者として、実践的な学びが多く、新たな気づきを得られました。
• 高校生が企業と社会課題の関連性を考えることが難しかったので、今後はその点をサポートしていきた。
などの感想がありました。
また、永山高校の先生方からの感想は以下のようなものでした。
• 企業研究などの教員だけでは難しい部分を支えてもらい、大変助かりました。
• 自身の教育実習時代と比べ、大学生の発言や行動が立派で素晴らしかった。クラスの雰囲気にもよく馴染んでいました。
• わかりやすく、退屈させない授業ができていてすごかった。道筋を示すアドバイスも的確でした。
3月12日にはテーマごとの発表が行われ、各テーマの代表グループが3月19日の最終発表会で成果を発表しました。講評では、長島教授から「企画提案に留まらず、実証してくださいそして、このような貴重な経験ができる授業は他にないので、今後の活動に活かして欲しい」とのメッセージがありました。また、授業支援に関わった学生からは「考えることをやめないで、大変なこともその先につかめる何かがある」と激励の言葉が送られました。
東京都立永山高等学校
https://www.metro.ed.jp/nagayama-h/
関連ニュース
-
民間企業との連携企業
との連携民間企業やNPO等広い意味でのビジネスないしプライベートセクターを指し、経済活動に直接結びついていくという意味で重要な役割を担っています
-
政府や自治体
との連携自治体
との連携政策目的の達成を使命とし、地域産業等の現場ニーズに即した技術開発・技術指導に加え、研究開発基盤形成や制度改善にも重要な役割を担っています
-
大学や研究機関
との連携教育・
研究機関
との連携教育と学術研究に加え社会貢献をも使命とし、優れた人材の養成・確保、未来を拓く新しい知の創造と人類の知的資産の継承等の役割を担っています
-
地域住民やNPO
などとの連携NPO、
地域団体
などとの連携地域住民、地域団体、NPOなど多様な主体を含む概念で、その地域毎に様々な状況・課題があり、各地域の実情にあわせた取り組みが求められます